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天才と発達障害の関係

ラカンの「父の否(名)」という概念は非常に重要な概念だと思う。
ほとんどの人はそれを経て、象徴界の囚人、凡庸な「社会人」になってしまう。
天才と呼ばれる人はそれを回避した人という感じがする。
それは今の社会では発達障害双極性障害と呼ばれてしまう。

社会から承認を得られない時代

先日イベントに行って相模原障害者施設殺傷事件のことを調べていて、それに関連して黒子のバスケ脅迫事件のことを調べていた。
自分はこの日本の失われた30年というのは、日本の人口を減らす時代だと思っている。
国民を勝ち組と負け組に分け、負け組には結婚させない、子供を作らせないことで人口を減らす。
そんな時代においては、負け組は死ねと無言で言われているようなものなので、社会的承認など得られない。
それが犯罪や自殺の根源になっていると感じる。

西洋中世舞台RPGが人気な理由

デカルトからベイトソンヘ世界の再魔術化』のモリス・バーマンは、以上に示したような事態(ウェーバーの言う「脱魔術化」のプロセス)を一言で「参加しない意識」と要約してみせている。バーマンは、科学革命前夜までの西洋世界を「魔法にかかった世界」(enchanted world) と呼ぶ。そこでは、(近代以降の)醒めた意識が見据えるのとは異質の、不思議な生命力をたたえた世界への畏怖と共感があった。人間は疎外された観察者ではなく、宇宙の一部として直接参加する存在だった。個人=ミクロコスモスと宇宙=マクロコスモスとが互いに照応し合い、この結びつきが生に豊かな「意味」を与えた。バーマンは、このような意識のあり方を「参加する意識」と呼んでいる。
バーマンに従えば、近代化とは、この生にとって根源的な役割を果たしていた「意味」の喪失のプロセスに他ならない。それは言い換えれば、世界から「魔法」が解けていくということを意味する。たとえば、デカルトに端を発する機械論的哲学は、精神と物体を明確に分断する思考法を推し進めた。主体と客体を常に対立させる二元論的思考は、自然への参入ではなく、自然との分離に向かう意識、すなわち「参加しない意識」を生み出した。無意味な世界のなかで、内面的に孤立化した諸個人が暮らしているのが私たちが生きる近代社会のあり方なのだ。
(木澤佐登志『失われた未来を求めて』(大和書房 2022年))

 
この木澤さんの文章を読んで、なぜドラクエやFFなどの西洋中世RPGが人気があるのかわかった気がする。
内面的に孤立化した諸個人が暮らしている近代社会の中で、
まだ、個人と宇宙が照応し合あっていた、「魔法」が解けていない世界を希求している。
そういう世界に飢えている。
部屋に引きこもってゲームやっていたら逆効果なのだけど、
まさにクソ社会・冷凍都市たる現実から逃避するのも仕方がない。

フランスの暴動

司馬遼太郎の『アメリカ素描』の中で、「アメリカは犯罪が多いが、それは自由と活気がある証拠なので、犯罪をなくそうとすると自由も失われる」と書いていて目から鱗が落ちる思いをした。
フランスの暴動も同じだと思う。
日本でも、安保闘争全共闘運動が盛んだった頃実は一番経済成長していた。
日本は治安が良くていいねえというのは、日本人がよくしつけられた奴隷・家畜なので、元気がないだけである。

人口問題 マルサス主義

今日知ったが、最近の日本の陰謀論の主流は、
・1978年のビルダーバーグ会議キッシンジャーが「世界人口を50%削減する必要がある」と主張し、「最終的に世界人口を5億人に削減することに合意した」。
・そして、1980年にジョージアガイドストーンという石碑にそのことを記録した。
・なので、いまのコロナとワクチンはその目標に沿って実行されている人口削減プランの一環である
というものらしい。
 
ジョージアガイドストーンというのはまったくのトンデモだと思う。
ビルダーバーグ会議はそもそも記録がないので証明のしようがない。
そして、1978年にその会議があって、41年後の2019年にいよいよ実行というのはおかしいように思う。
 
しかし、1972年ローマクラブの「成長の限界」はあったわけだし、
SDGsとか環境活動の底流に、人口の抑制・人口の削減を目指すマルサス主義の思想があることはまちがいないことと思う。

世界システム論から自国内での収奪へ

ウォーラステインの世界システム論によると、
世界は中核・半周辺・周辺の3つで成り立っており、
それぞれから搾取して成り立っていると。
長い間アメリカが当然中核であり、日本は半周辺であり、中国などの発展途上国から搾取して成長した。
途上国が成長してきたことによって日本はそこから搾取がなかなか出来なくなり、困った日本の支配層は、
自国民を正規と非正規に分けて、非正規から搾取して成長を続けようとした。
日本の国内を半周辺と周辺に分けた形。
だから、我々非正規のロスジェネは国内で内戦を戦わないといけない。奴隷の解放を求めて。